ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.11.30 23:49芸能など

水木しげるは漫画家として尊敬する


水木しげるが死去した。

子供のころ読んだ「墓場の鬼太郎」は衝撃だった。

「ゲゲゲの鬼太郎」になると毒が抜かれてポピュラーに

なったなと思った。

 

戦争体験を描く漫画も確かに凄かった。

ただしわしの感覚ではそれが「反戦イデオロギー」だから

ではない。

徹底的にニヒリズムの人だと分かるからだ。

国家への忠誠心などカケラも持ってない。

わしの親父がそんなタイプだった。

 

わしにとってはそれが当たり前だったので、むしろ強烈な

ナショナリズムを持つ男がいるということを、

数々の戦死者の遺書で知って驚いた。

「日本のいちばん長い日」で徹底抗戦を主張する軍人たち

の方が、わしには動揺を与える。

 

だが、わしの中にもニヒリズムはあるので、戦時中なら

水木しげるになったかもしれないし、あるいは七生報国に

なったかもしれない。

だが、七生報国の人がいなければ、国は永続しないのは

確かである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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第119回 令和6年 11/2 SAT
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テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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